エリントン研究者
ハルキさんとエリントンについて、いよいよ最終回です。 気づいたら4回も続けてたんですね。 1回で終わるかな、と思って書き始めたのですが。 先日、村上主義者の長い付き合いのある友人からメールをもらいました。 「エリントンとハルキさんの一連の記事…
こんにちは。 前回は、書かなくていいことを書いてしまったのかもしれません。 あんな記事を書いたのは、管理人が村上春樹さんを「愛するがゆえ」の、音楽(特にエリントン)について書く村上春樹さんへの苦情のようなもの。 今回は、そのフォローを兼ねての…
前回の続き。 若い頃にジャズ喫茶を経営していたくらいのジャズ好きの村上春樹さんは、随筆などの小説以外の分野でも音楽について語られます。 中でも、和田誠さんとコンビを組んだ『ポートレイト・イン・ジャズ』は、短いながらも核心をついた文章群で、そ…
前回に続き、村上春樹さんとエリントンについて。 今回は『雑文集』から2つほど。このエッセイ集、いいですよ。
もっと早く書くべき内容でした。 村上春樹さん、結構エリントンについて言及してるし、エリントン研究における重要文献に関係したりしてるんです。 そういえば、『ポートレイト・イン・ジャズ』の単行本(ハードカバー)はエリントンが表紙だし、『意味がな…
コロナ禍でジャズ・ミュージシャンの訃報が続きます。 ウォレス・ルーニー、リー・コニッツ、バッキー・ピザレリ、エリス・マルサリス。 マッコイ・タイナー……は新型コロナとは関係ないようですが、ハル・ウィルナーの死には衝撃を受けました。エリントン・…
サキソフォン奏者ARAKI Shin氏へのインタビュー後半。今回は、いよいよ drolo / エフェクトの具体的な話です。 サックスにエフェクトを使う場合の基本にして重要な考え方についても。
前回の続きです。 サックス奏者にして作曲家、アンビエント・ミュージシャンのARAKI Shin氏へ、管楽器のエフェクターに関するインタビューが実現。管楽器奏者がエフェクターを使うことの意味、drolo / Effects というエフェクターの特性について、有益な話を…
今回の内容は、バンド・リーダー必見。 特に、運営に悩めるリーダーに読んでほしい内容です。 といっても、ザヴィヌルは典型的な「トップダウン型」。フロイト派が喜んで分析対象とするようなファルス支持者です。 いろいろ批判もあると思いますが、成果とい…
今回の記事から数回にわたって、エリントンとザヴィヌルの関係をまとめておこうと思います。このエリントンとザヴィヌル問題は奥が深い。わたしは、エリントンについて考えることは「ジャズ」について考えることと同義だと思っていますが、同様のことはザヴ…
結論から先に述べよう。 『Afro-Bossa』は、曲の斬新さにオケの演奏力が追いついていない。 演奏者の解釈がこの時点では不十分とでもいおうか、残念な完成度となっている。 だが、それこそがエリントンの狙いだったのかもしれない。 いつものように、野口久…
62年夏の3部作の嚆矢。 続く2枚があまりに有名すぎてあまり話題に上らないが、これも悪くない1枚。 デューク・エリントン・ミーツ・コールマン・ホーキンス アーティスト: デューク・エリントン,コールマン・ホーキンス 出版社/メーカー: ユニバーサル ミ…
「エリントンというとバンドも古いし、ピアニストとしてはあまり頂けないなどというとんでもない説をなす人も少なくなかったが、そういうのは全くジャズ・ファンの風上におけない手合いである。」 …野口氏、お怒りのご様子です。
野口久光氏によるリアルタイム・ジャズ名盤紹介シリーズ。 今回は、「エリントンの」というよりも、モダン・ジャズの名盤のこれ。 本館サイトでも、このブログでも何度も言及してきたこの1枚について。 録音は62年9月26日。 Duke Ellington & John Coltrane…
ソロ4作目である本作『Evidence』におけるエリントン。しかし、このカバーの仕方はエリントンの再解釈というか、むしろその魅力を解体しているかのような演奏なのです。
今と変わらず、昔も希少音源への欲望は強かったようで…。音楽ファンがメディアの変遷に翻弄されるのはいつの時代も同じこと。 The Indispensable Duke Ellington 1 & 2 出版社/メーカー: RCA Victor メディア: LP Record この商品を含むブログを見る ザ・ベ…
エントリのタイトルとおりなのだけど・・・。 First Time: Count Meets the Duke アーティスト: Duke Ellington,Count Basie 出版社/メーカー: Sbme Special Mkts. 発売日: 2008/02/01 メディア: CD 購入: 1人 クリック: 4回 この商品を含むブログ (2件) を…
野口久光氏の紹介で辿るエリントン・ディスク。 今回はサッチモとエリントンの共演盤。 そういえば、この「サッチモ」という愛称、 いま飛ぶ鳥を落とす勢いの suchmos のバンド名の元ネタである。 Great Summit: The Master Takes アーティスト: Louis Armst…
野口久光氏の紹介文はさておき、『Side by Side』は「エリントン/ストレイホーン問題」が潜んでいる作品なのです。
WEATHER REPORT、というかザヴィヌルがエリントン『ROCKIN' IN RHYTHM』をカバーした意図について。
『ゲイリー・バートン自伝』の最終回。 忘れられつつあるヴィブラフォン奏者、レッド・ノーヴォと旧ソ連での演奏について。この自伝、いい本でした。
ゲイリー・バートンの自伝の続き。今回は出会ったエリントニアンについて。クラーク・テリーとポール・ゴンザルヴェス、マイナーなtb奏者のマシュー・ジーの3人。
前回に引き続き、重度のエリントンLoverであるゲイリー・バートンの自伝から、そのエリントンへの強い愛について。みんな、バートンの前でエリントンの悪口は言わないように。
重度のエリントン Loverであるゲイリー・バートンの自伝について(その1)。「エリントン・エリントニアン」本としてはもちろん、「ジャズ本」「性的少数者」の本としても興味深い。好著です。
前回の続き。「Portrait Of Ella Fitzgerald」では、ストレイホーンがピアノを弾き、エリントンがナレーションを。
武満徹とエリントンについて、とりあえず最後。エリントンに師事しようとしたが断念した話とか、現地アメリカでエリントンのコンサートに足を運びながらも面会することなく帰ってきた話など。
「オーケストレーションのマエストロ」から、「集団演奏における個の自由の表現者」へ。武満徹が聴いたエリントンは「Second Sacred Concert」だった。
マヘリア・ジャクソン版の『Black, Brown & Beige』。この作品については、2つだけ書いておきたいことがある。
こうなったら、「毒を喰らわば皿まで」だ。 とことんいってやろうじゃないか。 瀬川先生のライナーノーツ、これもそう。 ライヴ・アット・カーネギーホール1938 (完全版) アーティスト: ベニー・グッドマン,バック・クレイトン,ボビー・ハケット,カウント・…
平賀マリカ、現エリントン楽団との共演によるエリントンカバー集。解説は瀬川昌久氏。