ディスク-アルバム評
先日の『Sacred Concert』に続いて評価が難しい1枚です。そして、その音楽よりも文化的な影響が大きいところも同じ。そして、ザヴィヌルとの関係を考える上で重要な1枚です。
エリントン、70歳のバースデイ・コンサート。ただ、雰囲気は祝祭というよりも「お父さん、いつもありがとう」なホームパーティです。ホッジスもまだ健在です。
とうとうこの1枚を紹介する日がやってきました。 といっても、野口氏の紹介文に乗っかる形なので、ほんのさわりだけですが。 FAR EAST SUITE アーティスト: DUKE ELLINGTON 出版社/メーカー: RCA 発売日: 2016/07/22 メディア: CD この商品を含むブログを見…
後期エリントンの民族音楽解釈の一サンプル、そしてルイ・ベルソン・フィーチャー作品として聴くと、新たな発見がある1枚です。ジャケットもいいですよ、珍しくエリントンのアップじゃないから、LPで飾ってもインテリアの邪魔にならないんです。
今回も野口久光氏の紹介記事の紹介で、1927-1940の続き。 ただ、今回紹介するLPはCDでも再発されてないみたいなんですよね。わたしの好みとしては、Volume One よりもVolume Two の方が好きなのですが。 エリントンの黄金時代 デューク・エリントン楽団 (Cl…
1971年の今日、2月17日は、いまも多くの若いミュージシャンに霊感を与え続けている、エリントン晩年の名盤、『Afro-Eurasian Eclipse』の録音日。原点回帰とも言えるこの作品、エリントン晩年の方向性を考える上でも重要です。 ・・・お待たせしました。 今…
エリントンの黄金時代のベスト盤、野口久光氏のディスク評です。コロンビア、1927-1940。このLP、amazonでも買えます。
サッチモとエリントンのセッションについては、やはり野口久光氏のコメントを前に紹介しました。今回はその続きです。 サッチモ=エリントンに再会 ルイ・アームストロング、デューク・エリントン(Roulette) The Great Reunion [12 inch Analog] アーティ…
ニーナ・シモンのエリントン・カバー集。ボーカル パワフル、ピアノはユニーク、LPジャケット魔除けの飾り…と完璧な作品。選曲がアーシーかつマニアックな1枚です。
結論から先に述べよう。 『Afro-Bossa』は、曲の斬新さにオケの演奏力が追いついていない。 演奏者の解釈がこの時点では不十分とでもいおうか、残念な完成度となっている。 だが、それこそがエリントンの狙いだったのかもしれない。 いつものように、野口久…
野口久光氏によるリアルタイム・ジャズ名盤紹介シリーズ。 今回は、「エリントンの」というよりも、モダン・ジャズの名盤のこれ。 本館サイトでも、このブログでも何度も言及してきたこの1枚について。 録音は62年9月26日。 Duke Ellington & John Coltrane…
エントリのタイトルとおりなのだけど・・・。 First Time: Count Meets the Duke アーティスト: Duke Ellington,Count Basie 出版社/メーカー: Sbme Special Mkts. 発売日: 2008/02/01 メディア: CD 購入: 1人 クリック: 4回 この商品を含むブログ (2件) を…
野口久光氏の紹介で辿るエリントン・ディスク。 今回はサッチモとエリントンの共演盤。 そういえば、この「サッチモ」という愛称、 いま飛ぶ鳥を落とす勢いの suchmos のバンド名の元ネタである。 Great Summit: The Master Takes アーティスト: Louis Armst…
前回の続き。「Portrait Of Ella Fitzgerald」では、ストレイホーンがピアノを弾き、エリントンがナレーションを。
マヘリア・ジャクソン版の『Black, Brown & Beige』。この作品については、2つだけ書いておきたいことがある。
野口久光氏による、エリントン・ディスク紹介文。今回は『At Newport '56』。 いちいち紹介する必要もないかもしれないけど、これのことですよ。 当時はどのような形でリリースされ、紹介されたのか。 コンプリート・アット・ニューポート1956+10 アーティス…
言わずと知れたコロンビア(Columbia)の名盤。 「コンサート・アレンジ」は邦盤タイトルで、原盤は『Masterpieces by Ellington』。 当初発売時のジャケットはこれ。 Masterpieces By Ellington [12 inch Analog] アーティスト: Duke Ellington 出版社/メー…
『Masterpieces by Ellington』と並んで、50年代初期の名盤として紹介されることの多いこのアルバム、初発・再発の経緯がややこしい。 まずは野口久光氏の発表当時の解説から見ていこう。 Ellington Uptown アーティスト: Duke Ellington 出版社/メーカー: S…
昨日に引き続き、JAZZ Japan vol.44 から。 菊地成孔氏のペペ・トルメント・アスカラール、『戦前と戦後』の「A列車」の引用の他にもエリントン関係の記事があったので引いておく。 JAZZ JAPAN (ジャズジャパン) Vol.44 出版社/メーカー: シンコーミュージッ…
SP時代のエリントンを手軽に聴くなら、NAXOSのこのシリーズなんかどうでしょうか。1枚目は27-31年の『Cotton Club Stomp』。
上から発言、チンピラ、根回しオヤジ…マックス・ローチの本性について。『Money Jungle』録音に関する妄想です。/マックス・ローチ。善良そうな顔に騙されてはいけない。中学生の頃に公園のダンボールに住んでいたような顔に騙されてもいけない。
再発が事件となる作品、『The Great Paris Concert』。その再発に関するディスク・レヴューと「55年体制」について。あと、CDを発売する側はこういう「売れるCD」を売る努力をしてほしい。
「『SIDE BY SIDE』と『BACK TO BACK』、どっちがどっちだっけ?」ルー・ドナルドソンの率直な疑問。そして、エリントン・ストレイホーン問題へと続く意外な事実も発見。
菊地雅章、『Money Jungle』を語る。「オレ、デュークが一番好きなピアニストだからね。…ギルはある意味で人生の達人だったな。」
ジャズ・ミュージシャンが語る『The Popular Ellington』。ウディ・ハーマンとフランク・フォスターとカーラ・ブレイとセシル・テイラーによるコメントの引用。(『ジャズマンはこう聴いた!珠玉のJAZZ名盤100』、小川隆夫)
『Money Jungle』の中山康樹評。
『JAZZ JAPAN』2013年1月号より。
『ニューオーリンズ組曲』の原田和典評。2002年の『ジャズ批評』から。
ポール・ゴンザルヴェスの27コーラスで有名な『Ellington At Newport '56』の中山康樹評。後期の快進撃の開始を告げる1枚だが、収録曲のすべてがライブ演奏ではなく、編集の跡がうかがえる。
村井康司氏による『デューク・エリントン&ジョン・コルトレーン』評。誠実で真摯なコルトレーンを優しく包む「慈父」エリントン。