Kinda Dukish (かいんだ・でゅ~きっしゅ)

「デューク・エリントンの世界」別館。エリントンに関することしか書いてません。

WEATHER REPORT、『ROCKIN' IN RHYTHM』カバーの意図。

昨日まで4回にわたってバートンの自伝を取り上げた。

今日は手短に、メモ程度で。

 

ウェザー・リポートがエリントンの「ROCKIN' IN RHYTHM」を取り上げてるのは有名な話だ。WRは、その前作『8:30』までの全10作のオリジナル・アルバムでは、メンバー以外の曲を演奏したことがなかった。そのルールが破られるのが『Night Passage』での「ROCKIN' IN RHYTHM」。 

Night Passage

Night Passage

 

 1980年の録音。

 

ここでエリントンを取り上げているのは、ザヴィヌルの音楽的傾向を考える上で重要な手がかりになると思われるが、取り敢えず今日は深入りしない。

ピーター・アースキンによって2012年からスタートした、WRのライブ音源の発掘事業は『The Legendary Live Tapes: 1978-1981』という4枚組CDの形で2015年に発表されたが、これにもこの「ROCKIN' IN RHYTHM」が収録されていた!

 

 

これにはピーター・アースキンによる全曲のコメントがついているので、この曲のコメントだけ引いておこう。「ROCKIN' IN RHYTHM」はDISC 3「THE QUINTET: 1980 + 1981」の#5に収録。

 

…そして「ロッキン・イン・リズム」が続く。ジャズ全般、とりわけデューク・エリントンに賛辞を呈するというアイデアを思い付いたのはジョーだった。コンサートに際しては、この曲の演奏中、マルチ・スクリーンを使ったスライド・ショウが演じられ、ニューヨークの52丁目とジャズ・ヒーローたちへのラヴ・レターとも言うべき写真が映し出された。それらの写真を選んだのはジョーとウェインである。このころ、バンドは絶大な人気を獲得しており、そのため私たちは、これらのジャズ・ヒーローやジョーとウェインの同輩ジャズメンの何人かから、しばしば白い目で見られていた。このスライド・ショウはそんなジョーからの応答だったのではないかと思う。   (ピーター・アースキン

 

だそうです。以上。

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