2017-01-01から1年間の記事一覧
テレビ史上、初めて「全キャストがアフロ・アメリカンで構成される」生放送の初の「ジャズ活劇」ということで、話題となったこの作品。野心作なのは確かですが、はたして成功作なのでしょうか?
やあ、マスター。また来ちゃったよ。 この前は愚痴ばっかりで耳を汚しちゃってごめんね。 間違ったことは言ってないと思うけど、やっぱり悪口とか愚痴って、聞かされる方は楽しいものじゃないからね。 今日はその後の報告、みたいな感じかな。 寺島靖国氏と…
1974年の今日、5月24日は、エドワード・ケネディ・「デューク」・エリントンの命日だった(Edward Kennedy "Duke" Ellington 1899-1974, 享年75歳)。 1899年に生まれた公爵の人生は、そのままアメリカの大衆音楽史に重なる。しばしば「ジャズの父」と称され…
野口久光氏による、エリントン・ディスク紹介文。今回は『At Newport '56』。 いちいち紹介する必要もないかもしれないけど、これのことですよ。 当時はどのような形でリリースされ、紹介されたのか。 コンプリート・アット・ニューポート1956+10 アーティス…
エリントンの偉大さを讃える際に、その証人として必ずと言っていいいほど引き合いにされる人物が3人いる。 1人めはマイルス・デイヴィス。 マイルスは、そのあまりにも有名な言葉、「すべての音楽家は、すくなくとも1年のうち1日は楽器を横にエリントン…
言わずと知れたコロンビア(Columbia)の名盤。 「コンサート・アレンジ」は邦盤タイトルで、原盤は『Masterpieces by Ellington』。 当初発売時のジャケットはこれ。 Masterpieces By Ellington [12 inch Analog] アーティスト: Duke Ellington 出版社/メー…
『Masterpieces by Ellington』と並んで、50年代初期の名盤として紹介されることの多いこのアルバム、初発・再発の経緯がややこしい。 まずは野口久光氏の発表当時の解説から見ていこう。 Ellington Uptown アーティスト: Duke Ellington 出版社/メーカー: S…
はあ……マスター、久しぶり。 あんまりここでは否定的なことは言いたくないんだけど、最近読んだ本があまりにもひどくてさ、ガクッときちゃったからちょっと愚痴らせてよ。 読んだ本ってのはこれなんだけどさ。 JAZZジャイアンツ名盤はこれだ! (講談社プラス…
昨日に引き続き、JAZZ Japan vol.44 から。 菊地成孔氏のペペ・トルメント・アスカラール、『戦前と戦後』の「A列車」の引用の他にもエリントン関係の記事があったので引いておく。 JAZZ JAPAN (ジャズジャパン) Vol.44 出版社/メーカー: シンコーミュージッ…
そういえば、ペペ・トルメント・アスカラールの『戦前と戦後』、最後に「A列車」の引用があったような。 そう思い、『Jazz JAPAN』(2014年4月、vol.44)を読み返す。 JAZZ JAPAN (ジャズジャパン) Vol.44 出版社/メーカー: シンコーミュージック 発売日: 20…
野口久光のエリントン盤紹介、1枚目はなんとベニー・グッドマン。グッドマンのカーネギー・ホール・コンサートは、その後のエリントンに大きな影響を与えたはず、なのです。
エリントンは日本でどう紹介されてきたのか。 管理人の世代だと、まず連想するのがまず瀬川昌久氏であり、ついで加藤総夫氏だが、その瀬川昌久氏の師匠にあたるのが野口久光氏だ。 野口氏の世代はエリントンの新譜を同時代人として聴いた世代であり、そのレ…
2017年4月29日はエリントンの生誕118年。 これを記念して、「エリントンの年表」を作成しました。 といっても、管理人がイチから作り上げたわけではなく、元ネタとしてはDavid Bradburyの『Duke Ellington, Life & Times』の巻末の年表を参考にしました。こ…
ナクソス『1927-1931』最後です。エリントン、コットン・クラブ第1期契約時代についてゆっくり考えることが出来ました。
『Cotton Club Stomp 1927-1934』続き。今回は文献学です。このアルバムの編集者、かなり狙ってます。
SP時代のエリントンを手軽に聴くなら、NAXOSのこのシリーズなんかどうでしょうか。1枚目は27-31年の『Cotton Club Stomp』。
野口久光氏は、瀬川昌久氏の一回り上の世代であり、エリントンを同時代の音楽として聴いてきた人間である。瀬川昌久氏と並ぶエリントン紹介者として、日本のエリントン受容史を考える上で重要な存在だ(ちなみに、瀬川昌久氏はマイルスと同じ世代)。 この追…
3回続いた小西康陽とエリントンの関係もとりあえずこれで終わり。いい加減飽きてきた…。
前回に引き続き、小西康陽とエリントンの関係について。「Until I Met You」の話とか、小西氏が好きそうなベイシー/エリントンアルバムについて。
小西康陽氏とエリントン(とakiko)について。とりあえず、小西氏のお気に入りは『First Time!』だそうです。/小沢健二の『流動体について』が話題を集めている。
『Jazz JAPAN』つながりでエリントン関係の再発盤を。 参考にしたのはこの号。 JAZZ JAPAN(ジャズジャパン) Vol.72 出版社/メーカー: シンコーミュージック 発売日: 2016/07/21 メディア: 雑誌 この商品を含むブログを見る オヤジをターゲットにした表紙につ…
ノラ・ジョーンズ自身による『Day Breaks』についての解説。『Jazz Japan』2016年11月号収録のインタビュー。他にも、同号のいくつかのエリントン・カバーについて。
エリントンと「ジャズ・ソプラノの祖」シドニー・ベシェに関する3つのエピソード。ベシェはエリントンよりも2歳年上でもあり、エリントン「が」影響を受けた珍しい人物です。
オンリー・ワンのソプラノ吹き、スティーブ・レイシーにおけるエリントンの影響についまとめました。モンクほどわかりやすいものではありませんが、レイシーはエリントンからも強い影響を受けています。特にその最初期と晩年の音楽活動にあたってはエリント…
前回に引き続き、小川隆夫氏の著作から。 知ってるようで知らない ジャズ名盤おもしろ雑学事典 小川隆夫 著 作者: 小川隆夫 出版社/メーカー: YMM 発売日: 2008/02/21 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る 前回は、第1次大戦終了後の「ハーレム・…
ジャズ・ミュージシャンのブラインドフォールド・テスト・シリーズが面白かったので、その他の小川隆夫氏の著作を読む。 「トリビア多めの通史の教科書」といった感じで読みやすい。エリントンに関する箇所を引いておく。
もはや「ドルフィーのエリントン曲集」と言ってしまってもいいこの作品には、制作・発売・ジャケットなど、非常にややこしい経緯があります。混乱してませんか?
上から発言、チンピラ、根回しオヤジ…マックス・ローチの本性について。『Money Jungle』録音に関する妄想です。/マックス・ローチ。善良そうな顔に騙されてはいけない。中学生の頃に公園のダンボールに住んでいたような顔に騙されてもいけない。
「アーリー・エリントン」とはいつのことなのか。初期から全盛期だったエリントンはその区分が難しい。 ずっと前、友人たちと酒を飲んでいたときのこと。 酒も効いてきて「アーリー・エリントンを聴き直してやっとその素晴らしさに開眼して云々(「でんでん…
再発が事件となる作品、『The Great Paris Concert』。その再発に関するディスク・レヴューと「55年体制」について。あと、CDを発売する側はこういう「売れるCD」を売る努力をしてほしい。