野心作にして問題作、『A Drum Is A Woman』から見えてくるもの。(野口久光評のその先へ）

エリントン研究者エリントン研究者-野口久光ディスク-A Drum Is A Woman ディスクデューク・エリントン

テレビ史上、初めて「全キャストがアフロ・アメリカンで構成される」生放送の初の「ジャズ活劇」ということで、話題となったこの作品。野心作なのは確かですが、はたして成功作なのでしょうか？

2017-05-30

安原顕、再び。『上野桜木ジャズ日記』

デューク・エリントントリビュートエリントン研究者-渋谷毅

やあ、マスター。また来ちゃったよ。この前は愚痴ばっかりで耳を汚しちゃってごめんね。間違ったことは言ってないと思うけど、やっぱり悪口とか愚痴って、聞かされる方は楽しいものじゃないからね。今日はその後の報告、みたいな感じかな。寺島靖国氏と…

2017-05-24

藍公爵の第42回忌。「俗」なエリントンを悼む。

トリビュートエリントン年代記デューク・エリントン

1974年の今日、5月24日は、エドワード・ケネディ・「デューク」・エリントンの命日だった（Edward Kennedy "Duke" Ellington 1899-1974, 享年75歳）。 1899年に生まれた公爵の人生は、そのままアメリカの大衆音楽史に重なる。しばしば「ジャズの父」と称され…

2017-05-22

『ニューポート・ジャズ祭のエリントン（56年)』（野口久光）

エリントン研究者エリントン研究者-野口久光ディスクディスク-アルバム評ディスク-At Newport '56

野口久光氏による、エリントン・ディスク紹介文。今回は『At Newport '56』。いちいち紹介する必要もないかもしれないけど、これのことですよ。当時はどのような形でリリースされ、紹介されたのか。コンプリート・アット・ニューポート1956+10 アーティス…

2017-05-21

誰もが模倣できない個の世界　ー武満徹 talks about エリントン。

エリントン研究者エリントン研究者-武満徹

エリントンの偉大さを讃える際に、その証人として必ずと言っていいいほど引き合いにされる人物が３人いる。１人めはマイルス・デイヴィス。マイルスは、そのあまりにも有名な言葉、「すべての音楽家は、すくなくとも１年のうち１日は楽器を横にエリントン…

2017-05-18

『エリントン・コンサート・アレンジ（Masterpieces by Ellington）』（野口久光氏）

エリントン研究者-野口久光ディスクディスク-アルバム評ディスク-Masterpieces by Ellington

言わずと知れたコロンビア（Columbia）の名盤。「コンサート・アレンジ」は邦盤タイトルで、原盤は『Masterpieces by Ellington』。当初発売時のジャケットはこれ。 Masterpieces By Ellington [12 inch Analog] アーティスト: Duke Ellington 出版社/メー…

2017-05-14

ホッジスの乱から生まれた名盤、『Ellington Uptown』『Hi-Fi Ellington Uptown』

エリントニアンエリントニアン-ルイ・ベルソンエリントン研究者エリントン研究者-野口久光ディスクディスク-アルバム評

『Masterpieces by Ellington』と並んで、50年代初期の名盤として紹介されることの多いこのアルバム、初発・再発の経緯がややこしい。まずは野口久光氏の発表当時の解説から見ていこう。 Ellington Uptown アーティスト: Duke Ellington 出版社/メーカー: S…